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寒冷地でのお庭の工事。こんなことにご注意ください!

★ お庭づくりのヒント! 其の1  『寒冷地でのお庭づくりについて』 ★

こんにちは!
お家まわりのリフォーム屋さん の 安江 です。

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冬も本番、寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、当社がある長野県岡谷市も冬はかなり寒くなり、暖冬といわれる最近でも-10℃近くなることがあります。
私が高校生の頃は、朝-18℃の中を鼻毛を凍らせながら自転車で通った覚えがあります。(^_^;)
そんな寒い地域では、お庭を造るときにご注意いただきたい点がいくつかありますので、
今日はそれをご紹介したいと思います。

 

■まず1つめは、『凍上対策として見えない部分の基礎をしっかり施工する』 です。

寒冷地で、まず一番考慮しなくてはいけないのが凍上対策です。
舗装をしたり構造物を造ったりしたその下の土が、凍って構造物を持ち上げてしまう現象です。
古くなった道路の舗装が、凍上して持ち上がり、ひびが入って壊れるのを見たことがあると思います。
これが構造によっては、皆さんのお庭で過度に発生してしまうことがあるんです。
ただ、これを100%抑えることは非常に困難です。

構造物の下に施工する砂利の基礎を何十㎝入れても、極度の寒さが何日も続くとわずかでも凍み上がる可能性はあります。
その砂利の下の土の性質によっても変わってきます。
ただ、その凍上現象をできるだけ抑える構造にしないと、お庭が長持ちせず早い時期に破損していくことになります。
よって、以下のことに注意して、業者に確認してみることも大切です。

●舗装や構造物の下の砂利の基礎はどのくらい施工するのか。

※砂利の中にある空隙で凍み上りを抑える構造ですので、これを薄く施工すると凍み上がりやすくなります。
※通常当店では、南側の日の当たる場所で15㎝くらい、北側の日陰になる場所では20~25㎝くらいで考えます。

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●コンクリート舗装などの端部は、必要に応じて根巻構造にする。

※標高の高い地域や北側の日当たりの悪い場所などは、端部を地域によって30~60㎝くらい折り曲げて土の中により深く埋め込む構造にします。日当たりの良い南側も、板状の構造にする場合はコンクリートの厚さを厚目に施工するようにします。
※施工上もかなり手間とコストがかかるので、施工しない業者もあるそうです。

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■もう一つは、『使用材料を寒冷地にあったものを選択する』です。

特にレンガ石貼り用の天然石が当てはまるのですが、
吸水率の高い素材を使用すると、冬になってレンガや石に水がしみ込んでその水が凍り、『凍結融解』という現象を引き起こします。

レンガ凍害

各メーカーでは、目安ではありますが「寒冷地には適さない」という表示がカタログに記載されいる場合もあります。
そんな材料を寒冷地に使用しますと、『凍結融解』によレンガや石が崩壊してくる可能性が高くなります。
通常は、業者がお客様の住んでいる地域に合わせて材料を提案するべきでありますが、そうでない事例をかなり耳にしますので、お客様の方でも注意して確認する必要があります。

 

最近お庭の工事も、価格を安く施工する業者が増えてきておりますが、こういう大切な部分を削って、コストを抑えている場合もあります。
お庭はお客様にとって「オンリーワン」の手作り商品で、家電製品などと違って大量に同じものを生産することもありませんし、壊れたら簡単に造り替えられるものではありません。
また出来上がりは同じに見えても、当然施工する業者で中身は違うものが出来上がります。
これからお庭づくりを検討されている寒冷地の皆様、こんな点を参考にしていただければと思います。

 

お家まわりのリフォーム屋さんでも、お庭やエクステリアなど家まわりの工事を承っております。
お見積りやプランの作成は無料ですので、是非お気軽に コチラ からご相談ください。
お家まわりのリフォーム屋さんのホームページは コチラ です!(^^)

 

それでは、また次回をお楽しみに!